
ユーザー車検は、車の持ち主が自分で国の検査場に車を持ち込み、継続検査(車検)を受ける方法です。やることは、点検と整備、ネットでの予約、書類とお金の用意、当日の受付と検査コース、新しい車検証の受け取りの5つです。順番さえ分かれば、むずかしい手続きはありません。
ユーザー車検の全体の流れ
ユーザー車検の流れは、検査の日までに済ませる準備と、検査当日の動きの2つに分かれます。自動車技術総合機構の案内では、準備は「点検整備、点検整備記録簿の作成、車検の予約」、当日は「検査受付、審査の実施、合格なら有効期間の更新、不合格なら再入場」の順です。普通車(登録車)は運輸支局や自動車検査登録事務所の検査場、軽自動車は軽自動車検査協会の検査場で受け、どちらも満了日の2か月前から、継続検査なら全国どこの検査場でも受けられます。手順は7つです。
- 満了日を確かめる車検証の有効期間が切れる日を確かめます。受けられるのは満了日の2か月前からです。くわしくは車検はいつから受けられるかにまとめました。
- 点検と整備をする自動車点検基準に沿って点検し、悪い所を直し、結果を点検整備記録簿に書きます。自分でできない項目は整備工場へ。
- 検査を予約する予約は必須です。予約できるのは、予約する日を含めて14開庁日先までです。手順は予約方法のページへ。
- 書類とお金を用意する車検証、自賠責保険の証明書、点検整備記録簿を家から持って行きます。申請書などの用紙は当日に窓口でもらえます。一覧は必要書類チェックリストに。
- 当日、窓口で受付をする用紙に記入し、重量税と検査手数料を納めて、受付窓口で予約と書類の確認を受けます。
- 検査コースを通る指示されたコースに車で入り、案内表示に従って検査を受けます。
- 新しい車検証とステッカーを受け取る合格したら窓口に書類を出し、新しい車検証と検査標章(ステッカー)を受け取ります。
検査の日までにやること
前日までに済ませることは3つあります。点検と整備、予約、お金の計算です。どれか1つでも欠けると、当日に検査場で立ち往生します。自動車技術総合機構は、予約の確認メールを受け取ったら受検の日までに車を点検し、国の保安基準に合う状態に整備するよう案内しています。直す所が出たら整備工場へ。
- 車検証の満了日と、今の自賠責保険の満了日を確かめた
- 点検をして、結果を点検整備記録簿に書いた(整備工場に頼んだ場合は工場が作る)
- 自動車検査インターネット予約システムで予約し、予約番号を控えた
- 次の車検期間をすべて含む自賠責保険に入った
- 重量税と検査手数料の額を確かめ、現金を用意した
- 機構の「受検案内動画」を見た
当日に納める額は、車の重さと年数で変わります。内訳はユーザー車検の費用のページで説明しています。
検査当日の流れ
当日は、受付の締め切り時刻までに検査場へ着くことが第一です。遅れたら受けられません。着いたら窓口で用紙を受け取り、記入して、印紙と証紙を買って貼ります。用紙は無料です。継続検査申請書も、自動車検査票も、自動車重量税納付書も、受付窓口で配られています。申請書は鉛筆で書く欄とボールペンで書く欄があるので、継続検査申請書の書き方と記入例を前の日に見ておくと迷いません。
- 用紙の記入と納付継続検査申請書、自動車検査票、自動車重量税納付書に記入し、重量税の印紙と検査手数料の印紙、証紙を貼ります。
- 検査受付書類一式を受付窓口に出し、予約と書類の内容を確かめてもらいます。初めての人は、コースに入る前に見学しておくよう機構がすすめています。
- 検査コース指示されたコースに並び、順番が来たら入ります。検査の中身は検査ラインの流れと検査項目で説明しています。
- 書類の提出と交付すべて合格したら、継続検査の窓口に書類を出します。新しい車検証とステッカーが交付されます。
コースに入る前の4つの確認
自動車技術総合機構は、検査場で検査を受ける前に次の4点を確かめるよう求めています。どれも前の日にできます。
- 運転する人1名だけで受ける
- トランクなどに積んだ荷物を降ろしておく
- タイヤのホイールカバーやホイールキャップを外しておく
- 車台番号が見える状態にしておく
合格したあとにすること
合格です。あとは2つだけ。受け取った車検証の内容を確かめ、古いステッカーをはがして新しいステッカーを貼ります。貼る場所は2023年7月3日に変わり、今は前面ガラスの運転者席側の上部で、そこが運転する人の視野をさまたげる場合は、さまたげない見やすい位置に貼ります。図で確かめたい人は車検ステッカーの貼る位置を見てください。
点検整備記録簿は車に備えておく書類なので、車検証と同じ入れ物にしまっておきます。検査のあとで点検をする予定の人は、日を空けずに済ませます。くわしい扱いはユーザー車検と点検整備記録簿に書きました。
不合格だったとき
検査で基準に合わない所が見つかっても、あわてる必要はありません。その日のうちなら直して受け直せます。自動車技術総合機構の案内では、当日の審査時間内に限り、不適合だった所の審査を2回まで、最初の入場を入れると3回まで受けられます。3回で通らなかった場合と、次の日以降に受け直す場合は、あらためて申請して検査手数料を納めます。
車検の有効期間が切れた車は公道を走れません。満了日ぎりぎりに受けて不合格になると、直す時間が足りなくなります。余裕を持って予約してください。受け直しの方法は不合格だったときのページにあります。
整備に自信がないときの進め方
検査が見るのは、その時点で国の基準に合っているかどうかだけ。故障しないことの約束とは違います。国土交通省も、検査と点検整備は別のものだと説明しています。ブレーキや足回りの点検に自信がない人は、点検と整備を整備工場に頼み、検査場に持ち込む所だけ自分でやる方法があります。頼み方は点検と整備だけ整備工場に頼むで説明しています。
よくある質問
- ユーザー車検は、住んでいる所と違う県の検査場でも受けられますか?
- 受けられます。国土交通省の案内では、継続検査(車検)は全国どこの検査場でも受けられます。近くの検査場の予約が取れないときは、ほかの検査場を選べます。
- 予約なしで当日に行っても受けられますか?
- 受けられません。検査場に車を持ち込んで検査を受けるには、自動車検査インターネット予約システムでの事前の予約が要ります。空きがあれば当日の予約もできます。
- 書類の用紙は前もって買っておく必要がありますか?
- 必要ありません。継続検査申請書、自動車検査票、自動車重量税納付書は受付窓口で無料で配られています。家から持って行くのは、車検証、自賠責保険の証明書、点検整備記録簿などです。
- 点検をしていなくても検査は受けられますか?
- 検査そのものは受けられます。定期点検の時期は検査の前後を問わないと国土交通省が案内しています。ただし点検は使用者の義務で、点検整備記録簿を出さずに受けると、その事実が車検証に記録されます。
- 不合格になったら、その日のうちに何回まで受け直せますか?
- 当日の審査時間内に限り2回までです。最初の入場を入れると3回までになります。それでも通らないときは、あらためて申請し、検査手数料を納めて受け直します。
出典
- 自動車技術総合機構「継続検査の流れ」
- 自動車技術総合機構「初めての検査を受けられる方」
- 自動車技術総合機構「再入場(不適合の場合)」
- 自動車技術総合機構「費用目安」
- 国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト「ユーザ自身が検査手続を行う方法」
- 国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト「検査標章(ステッカー)」
- 軽自動車検査協会「車検の基礎知識」
次:ユーザー車検の予約方法|予約システムの使い方と取り方のこつ
- 重量税、自賠責、印紙代を車に合わせて計算する(無料の計算ツール)自動車業界ニュース
- 24か月点検の記録簿の書き方と記入例を見る整備記録簿ガイド