
軽自動車の車検は、運輸支局とは別の組織である軽自動車検査協会の事務所や支所で受けます。継続検査は、住んでいる場所に関係なく全国どの事務所でも受けられます。予約は軽自動車専用の予約システムで取り、検査手数料は1台2,500円です。
普通車のユーザー車検との違い
| 項目 | 軽自動車 | 普通車・小型車 |
|---|---|---|
| 受ける場所 | 軽自動車検査協会の事務所、支所、分室 | 運輸支局、自動車検査登録事務所の検査場 |
| 予約 | 軽自動車検査協会の検査予約システム | 自動車検査インターネット予約システム |
| 申請書 | 継続検査申請書(軽専用第2号様式) | 継続検査申請書(専用第3号様式) |
| 検査の結果を記録する紙 | 軽自動車検査票 | 自動車検査票 |
| 税金の証明 | 軽自動車税の納税証明書(市区町村) | 自動車税の納税証明書(都道府県) |
| 検査手数料(持ち込み) | 2,500円 | 普通車 2,600円、小型車 2,500円 |
軽自動車のユーザー車検は、使用者が自分で軽自動車を軽自動車検査協会の検査場へ持ち込んで受ける検査です。予約をして、書類をそろえ、検査コースを通り、合格したら新しい車検証とステッカーを受け取る流れは普通車と変わりません。違うのは受ける組織と書類の様式で、予約のアカウントも普通車用とは別に作ります。予約画面の進め方は軽自動車の車検予約の解説に、全体の流れはユーザー車検のやり方にあります。
必要な書類
軽自動車検査協会が継続検査の必要書類として挙げているものです。
- 自動車検査証(車検証)の原本。コピーは使えない
- 軽自動車税の納税証明書。納付の情報が電子で確認できる場合は、原則として見せなくてよい
- 継続検査申請書(軽専用第2号様式)。協会のサイトからダウンロードするか、窓口でもらう
- 自動車重量税納付書。税額分の印紙を買って貼る
- 軽自動車検査票。事務所の窓口で受け取る
- 自賠責保険(共済)の証明書。新しい車検の期間をすべて覆うもの。いまの証明書の期間が残っていればそれも持っていく
- 点検整備記録簿。直近の定期点検の結果を書いたもの
- 申請依頼書。使用者本人以外が手続きをするときだけ
点検整備記録簿を見せなかったときは、そのことが車検証の備考欄に記録されます(電子車検証ではICタグの中)。車検のあとで点検を受ける進め方と記録簿の扱いはユーザー車検と点検整備記録簿で説明しています。家族の車を代わりに持ち込むときの申請依頼書は、申請依頼書の無料作成ツールで作って印刷できます。書類ごとの細かい注意は必要書類チェックリストを見てください。
軽自動車のユーザー車検にかかる費用
当日に払う法定費用は、検査手数料、自動車重量税、自賠責保険料の3つです。
| 費用 | 自家用の軽自動車(2年分) |
|---|---|
| 検査手数料 | 2,500円(検査手数料2,100円+技術情報管理手数料400円) |
| 自動車重量税 | 6,600円。初めての検査から13年たった車は8,200円、18年たった車は8,800円。燃費の基準を満たして本則税率になるエコカーは5,000円 |
| 自賠責保険料(24か月) | 保険の始まる日が2026年10月31日までなら17,540円、11月1日以降なら18,660円(沖縄県と離島を除く地域) |
エコカーに当たらない13年未満の軽自動車で、保険が2026年11月1日以降に始まる場合、3つの合計は2,500円+6,600円+18,660円で27,760円になります。重量税の「13年たった車」は、初めて検査を受けた年から13年たった年の11月以後に車検証の交付を受ける車を指します。自分の車の税額は、軽自動車検査協会の「次回自動車重量税額照会サービス」で調べられます。合計は車検の法定費用計算ツールでも出せます。内訳の考え方はユーザー車検の費用にまとめました。
予約と受付時間
検査場に持ち込む車検は予約が要ります。軽自動車検査協会の案内は次のとおりです。
- 予約できるのは、今日を含めて14日(業務日だけを数える)先まで
- 当日の予約もできる。締め切りは、その回の検査受付が終わる時刻
- 受付日は月曜から金曜。土曜、日曜、祝日、年末年始(12月29日から1月3日)は休み
- 検査の時間は原則9時から12時と13時から16時。受付は原則8時45分から11時45分と13時から15時45分
- 予約の取り消しは、予約した回の受付開始から30分以内まで
時間の幅は事務所ごとに少し違います。予約システムにログインすると、その事務所の時間が予約画面に出ます。車検は満了日の2か月前から受けられ、その間に受ければ次の有効期間は短くなりません。数え方は車検はいつから受けられる?にあります。
当日の窓口の順番
事務所の窓口には番号が付いていて、手続きの種類ごとに回る順番が決まっています。軽自動車検査協会が一般的な例として示しているユーザー車検(継続検査)の順番は、5番、3番、4番、5番です。
- 5番窓口(協会の窓口)予約の確認を受け、申請書類を見てもらいます。
- 3番窓口検査手数料を納めます。重量税の印紙は印紙の販売窓口で買い、重量税納付書に貼っておきます。
- 4番(検査コース)車を検査コースに入れ、検査を受けます。
- 5番窓口合格したら書類を出し、新しい車検証とステッカーを受け取ります。
窓口の番号と建物の配置は、事務所によって違うことがあります。着いたら窓口で順番を聞いてください。
軽自動車の検査コースの順番
軽自動車検査協会が示しているコースの例(マルチテスタの場合)は次の順です。配置は検査場によって違います。
- 外観とOBDの検査車検証の内容と車が同じかを確かめ、ライト、ウインカー、ホーン、ワイパー、非常信号用具(発炎筒など)を見ます。OBD検査は対象の車だけです。
- 排気ガス検査と記録検査器の車種選択ボタンを押し、測定用の棒(プローブ)を排気管に60cm以上差し込みます。終わったら検査票を記録器に入れます。
- サイドスリップ検査ハンドルを切らずに、踏み板の上をゆっくり通ります。
- スピードメーター、ヘッドライト、ブレーキ速度計が時速40kmを指した瞬間にパッシングをします。ライトは表示どおりに点け、ブレーキは表示に合わせて静かに踏みます。
- 記録ここまでの結果を検査票に記録します。
- 下回り検査リフトの中央に乗り、ニュートラルにしてエンジンを止め、駐車ブレーキをかけます。あとは検査員の指示どおりに操作します。
受ける前に、1名乗車にする、ホイールキャップを外す、荷物を降ろす、の3つを済ませておきます。各検査で見られる所は検査ラインの流れと検査項目でくわしく説明しています。
不合格だったときと合格したあと
不合格になっても、その日のうちなら最大2回まで、手数料なし、予約なしで再検査を受けられます。16時までに検査コースに並ぶ必要があります。当日に直せないときは限定自動車検査証の交付を受け、検査の日を含めて15日以内に不合格の箇所だけを受け直します。このときの手数料は2,100円です。くわしい手順は不合格だったときを見てください。
合格すると車検証とステッカー(検査標章)が渡されます。ステッカーは、フロントガラスの運転席側の上のほうで、車の中心からできるだけ遠く、前からも運転席からも見やすい位置に貼ります。
よくある質問
- 軽自動車の車検は、住んでいる地域の事務所でないと受けられませんか
- 継続検査は、使用の本拠の位置に関係なく、軽自動車検査協会のすべての事務所と支所で受けられます。
- 車検が切れた軽自動車で検査に行けますか
- そのままでは公道を走れません。市区町村の役場などで臨時運行の許可(仮ナンバー)を受けてから検査に行きます。
- 軽自動車のユーザー車検の手数料はいくらですか
- 持ち込みの継続検査は1台2,500円です。内訳は検査手数料2,100円と技術情報管理手数料400円で、令和8年(2026年)4月1日に改定された後の額です。
- 自賠責保険は事務所で入れますか
- 一部の分室(宮古分室、八重山分室)を除き、事務所の隣に代理店の窓口があるので入れます。保険料は代理店に確かめてください。
出典
- 軽自動車検査協会「継続検査(車検)」(必要書類と申請手数料)
- 軽自動車検査協会「申請手続きの順序」
- 軽自動車検査協会「検査の受け方」
- 軽自動車検査協会「車検の基礎知識」(検査標章の貼り付け位置)
- 軽自動車検査協会 よくあるご質問「検査関係」(Q.5-001〜5-047)
- 軽自動車検査協会 よくあるご質問 Q.5-045「車検で不合格となりました。再検査は、いつどのように行えばよいのでしょうか」
- 国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表(継続検査等時)」
- 損害保険料率算出機構「自賠責保険基準料率表」(2026年4月30日届出、2026年11月1日以降に始まる契約に適用)
- 損害保険料率算出機構「自賠責保険基準料率表」(2023年1月18日届出、2026年10月31日までに始まる契約に適用)
- 自動車技術総合機構「令和8年4月1日以降の自動車検査手続きに関する手数料一覧」
- 24か月点検の記録簿を自分で書くときの記入例点検整備記録簿の解説サイト
- 新しい車検証で満了日を確かめる方法自動車検査証IC化.com