運転席から見た検査コースの入口
約10〜15分検査コースの中にいる時間

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検査ラインの流れと検査項目

当日どこを見られるか

更新日 2026年10月11日

運輸支局の検査コースは、車の確認と外観検査から始まり、サイドスリップ、ブレーキ、スピードメーター、ヘッドライト、排気ガス、下回りと進んで、最後の総合判定で合否が出ます。コースの中にいる時間は約10〜15分。順番と自分でする操作を先に知っておけば、初めてでも表示のとおりに動けます。

検査コースの順番と検査項目

自動車技術総合機構は、検査コースを6つのブロックに分けて案内しています。下の表は、同機構が例に挙げている自動方式総合検査機器(マルチ・テスタ)で受ける場合の並びです。機器の配置は検査場ごとに違うため、当日は受付で指定されたコースの案内表示に従います。

ブロック検査見られる所自分でする操作
第1同一性の確認、外観検査車台番号、エンジンの型式、ナンバー、車体、タイヤ、シートベルト、灯火類、ホーン、ワイパーボンネットを開ける。指示された灯火やホーンを動かす
第2サイドスリップ、ブレーキ、スピードメーター、ヘッドライト直進時の横すべり、前後輪と駐車ブレーキの効き、速度計の誤差、ライトの明るさと向き表示器の指示どおりに進む、踏む、点灯する。終わったら検査票を記録器に入れる
第3排気ガス一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)の濃度車を降りて、測定用の棒(プローブ)を排気管に差し込む
第4下回りハンドルまわり、サスペンション、ブレーキの液漏れ、オイル漏れ、マフラー、燃料漏れエンジンを止め、指示に合わせてハンドルやブレーキを操作する
第5総合判定第1〜第4ブロックの結果と書類総合判定室の検査官に書類を見せる
第6その他の検査近接排気騒音、ディーゼル車の黒煙など(必要な車だけ)検査官の指示に従う

検査コースは、車が国の基準(保安基準)に合っているかをその時点で確かめる場所です。審査は、検査官の目視と自動化された検査機器で1台ずつ行われます。所要時間は約10〜15分。受付や順番待ちは別で、検査場の混み具合によって長くも短くもなります。結果は自動車検査票に記録され、最後の総合判定でまとめて合否が決まります。検査票の欄と書き方は自動車検査票の書き方と入手方法で確かめられます。

コースに入る前の準備

車の状態が整っていないと、検査が中断されます。自動車技術総合機構が受検前の確認項目として挙げているのは次の点です。

初めての人は、コースに入る前に検査担当者へ申し出てください。入場前のコース見学もできます。自動車技術総合機構は受検案内の動画も公開しています。

第1ブロック:同一性の確認と外観検査

最初は車の確認です。持ち込んだ車が書類の車と同じかを、車台番号、エンジンの型式、ナンバープレート、種別、用途、車体の形状で確かめます。エンジンルームを見るときは、エンジンを止めてボンネットを開け、支え棒で固定します。

続く外観検査では、検査官が検査用ハンマーと目視で車体、タイヤ、シートベルト、灯火類を確かめます。ウインカーやホーン、ワイパーは、言われたものだけを動かします。窓ガラスを見るときは窓を閉めます。終わると検査票に確認の印をもらい、次へ進みます。

第2ブロック:サイドスリップ、ブレーキ、スピードメーター、ヘッドライト

機械の上に車を載せて測るブロックです。急ぎません。前方の表示器に「進入」と出てから、ゆっくり乗り入れます。

  1. サイドスリップ車の中心をコースの中心に合わせ、ハンドルを切らずにまっすぐ通過します。直進したときにタイヤが横へどれだけすべるかを測ります。
  2. ブレーキローラーにタイヤを載せ、ギアをニュートラルにします。表示に合わせて、足で踏むブレーキ、駐車ブレーキの順にかけます。
  3. スピードメーター表示に従ってギアを入れ、ハンドルをしっかり押さえて少しずつ速度を上げます。速度計が時速40kmを指したところでパッシング(ライトを一瞬点灯)をして知らせます。判定が出たら、ゆっくりブレーキをかけて車輪を止めます。
  4. ヘッドライトエンジンをかけたままニュートラルかPレンジにして駐車ブレーキをかけ、表示どおりにライトを点けます。測定器が左右上下に動いて、明るさと向きを測ります。
  5. 記録「記録して」「前へ進む」の表示が出たら所定の位置で止まり、車を降りて検査票を記録器に差し込みます。検査票は折らず、矢印の向きに入れます。

平成10年9月1日以降に作られた車(二輪車などを除く)は、ヘッドライトを下向き(ロービーム)で測ります。切り替えの経緯と対象の年式は車検のロービーム検査の解説にあります。四輪駆動の車や四輪操舵の車は、コースの種類によって申告ボタンを押す、検査担当者に申し出るといった決まりがあります。当てはまる車は受付で聞いておきましょう。

第3ブロック:排気ガス検査

排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)の濃度を測ります。エンジンをかけたままニュートラルかPレンジにして駐車ブレーキをかけ、車を降りて、測定器につながった金属の棒(プローブ)を排気管に差し込みます。測っている間は車の前後に立たず、決められた位置で待ちます。アクセルは踏みません。プローブを入れたままエンジンの回転を上げることは、注意事項で禁じられています。

結果が出たらプローブを元の場所に戻し、検査票を記録器に入れます。ディーゼル車はこの検査を受けません。ハイブリッド車やアイドリングストップ付きの車は、整備モードに切り替えるなどして、エンジンが回り続ける状態にしておきます。切り替え方は取扱説明書にあります。

第4ブロック:下回り検査

床に穴(ピット)があり、中にいる検査官が車を下から見ます。見られるのは、ハンドルまわりのがた、サスペンション、ブレーキの液漏れ、オイル漏れ、マフラーの取り付け、燃料漏れです。

止まる位置に車を止めたら、ニュートラルかPレンジにしてエンジンを止めます。あとは指示待ちです。表示器に出る指示に合わせて操作します。「ハンドルの遊び」ならハンドルを左右に動かし、「ブレーキを踏む」「サイドブレーキを引く」ならそのとおりにします。結果が出たらコースを出て停車し、検査票に下回りの結果を記録します。

第5ブロック:総合判定と合格後の手続き

ここで合否が出ます。総合判定室の検査官に書類一式を見せると、第1〜第4ブロックの結果をまとめて判定されます。合格したら継続検査の受付窓口に書類を出し、新しい車検証と検査標章(ステッカー)を受け取ります。受け取ったら、その場で内容を確かめます。ステッカーを貼る位置は車検ステッカーの貼る位置と見方のとおりです。

不合格の項目があったときは、その日のうちに直して同じ項目だけ受け直せます。回数の上限と、当日に直せないときの手続きは不合格だったときにまとめました。

OBD検査の対象車

OBD検査は、自動ブレーキなどの電子制御の故障を、車の診断用コネクタに機器をつないで調べる検査です。令和6年(2024年)10月に車検の項目へ加わりました。全部の車が受けるわけではありません。対象は、車検証の備考欄に「OBD検査対象」と書かれている車に限られます。

対象の車は、ハンドルの下あたりにある診断用コネクタに何も付いていない状態で並びます。後付けの機器や分岐コネクタが付いたままだと、検査は中断です。

軽自動車とバイクのコース

軽自動車は軽自動車検査協会の検査場で受けます。並びは少し違い、排気ガスの検査が先に来ます。順番は軽自動車のユーザー車検に書きました。排気量が250ccを超えるバイクは、運輸支局の二輪用コースです。倒さないための注意があるので、バイクのユーザー車検を先に読んでください。

よくある質問

検査ラインは何分くらいかかりますか
自動車技術総合機構の案内では、検査コースの所要時間は約10〜15分です。受付、書類の作成、順番待ちの時間は別にかかり、検査場の混み具合で変わります。
初めてで操作が不安です。誰かに聞けますか
コースに入る前に、検査担当者へ初めてだと申し出てください。入場前にコースを見学することもできます。コースの中では、表示器の指示と検査担当者の指示に従えば進めます。
同乗者を乗せたまま受けられますか
受けられません。検査コースに入れるのは運転者1名だけです。荷物も降ろしておきます。
1か所でも不合格だと、最初からやり直しですか
当日の審査時間内なら、直した項目だけを受け直せます。1回の申請で入場できるのは、初回を含めて3回までです。

出典

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